今も妾にあり、あって当然で、しかしこれ以上にあってもよい、むしろあればあるほどよい——それが美という要素である!

幕間の物語(女性鯖)

「おはよう、武照ちゃん」

武則天「貴様はまた気安く!

拷問か?

もーにんぐ拷問しないとだめか

ん…………いや…………。

……まぁ、起き抜け故に寝惚けていたのであろうな。うん。

普段なら拷問じゃが、これは妾への親愛の情が溢れてのウッカリだと解釈せざるを解釈せざるを得ん。

命拾いしたな、くっふっふー!」

「(? なんか今、変な間があったような……)」

武則天「まあよい、それでは本題に入ろう。

出かける準備はできておるか?」

「ははあ、なるほど……ええと、フォウくんどこにいたかな」

武則天「ちっがーう!

待て、ベッドの下を覗き込むな!

まさかそこにおるのではなかろうな、な?

一応部屋の外でじっくり気配を探ってから入ってきたとはいえ、そこの様子までは探っておらんぞ!?」

武則天「よいか?

貴様も知っての通り、以前の知的な作戦により、妾は今まで持っていた弱点と言えなくもなかったかもしれないものを完全に克服した。

もー完全に克服した。

こら、『そうかなぁ』みたいな目をするな!

しておるのだ、ぱーふぇくとに!

そこで、じゃな。

今日行うのは次のすてっぷじゃ。

すなわち、短所の次は長所。

今回は長所を伸ばすための大作戦を行うぞ!

なに、安心するがいい。

前回ほどには大それたものではない。

ごく普通に、元々持っているものを伸ばすために必要なことを行うだけじゃ。

勉強のし直しというか、気合いの入れ直し……

そう、玄奘三蔵の言うことではないが、より良きものになるための『修行』という感じじゃな!」

「そういうことなら喜んで」

武則天「うむうむ。さすが理解は早い。

妾と共に国を統治せんとする男なのじゃから、そうこなくては困るがの。

まったく、誘えばこのように軽いというのに……どうして……(ぶつぶつ)

いや、なんでもない。

さて、最初に伸ばすべき長所は決まっておるな。

もちろん、妾の代名詞とでも言うべき、妾が持っていて当然の要素——

「美」

武則天「左様。

おっとその目、みなまで言うな。

これ以上高める必要があるのか、じゃろう?

気持ちはわかる。

しかしな、これに関しては求道に限りがないのが女というものよ。

美のためならトンが如く天も地も喰らい尽くす、くふふ、言うなれば怪物じゃな。

そして男は果てなく女に溺れるものゆえ、すなわち男も限りなくこれを求めるのじゃと言い換えてもよい。

つまり民を統べるにこれはなくてはならぬ。

女帝としての必須要項と言えよう。

今も妾にあり、あって当然で、しかしこれ以上にあってもよい、むしろあればあるほどよい——

それが美という要素である!

さあ、それでは美を高める修行に向かうぞ!

講師のアタリは既につけてある!」