「マスター・藤丸。あの敵性単細胞を焼き尽くす許可を。」「 ねえなんだいアレ!? あんな気色の悪い生き物、アタシ見たコトないよ!?」

幕間の物語(女性鯖)

ドレイク「おう、来たねキャプテン——

じゃなかった、藤丸。

いつも顔を合わせているけどさ、改まって話すと不思議と懐かしい気分になるよ。」

マシュ「わたしもです、船長。

きっと先輩も同じだと思います。」

ロマニ「そうだね。

あのドレイク船長との航海は無かった事になったけど、ボクらはちゃんと覚えている。」

ドレイク「アタシはぜーんぜん。

マシュに“また会えて嬉しい”なんて言われても、なんのことだか分かりゃしない。

でもまあ、それでも“そんな事もあったねぇ”としんみりしちまうんだから、嘘じゃないんだろうさ。」

フォウ「フォウ……」

ドレイク「ああヤメヤメ、湿っぽい話をして悪かった。

今日はもっと楽しい話をしにきたってのにさ!」

「楽しい話……?」

ドレイク「おうさ!

海賊稼業から足を洗っても、まだ感覚は残ってるだろキャプテン?

ちょいと面白い話を小耳にはさんでねぇ。

お宝の眠る孤島の話さ。

どうだい、ちょっと遊びに行ってみないかい?

コレは多いにこした事はないだろ?」

マシュ「これ?

先輩、ドレイク船長はなぜ親指と人差し指でマルを作っているのでしょう?」

ロマニ「あはは。

マシュは知らなくていいよ。

でもお宝の眠る島、という響きはいい! 浪漫だ!

藤丸君、ぜひドレイク船長の提案にのろう。

ところで船長。

財宝の眠る島って、具体的に言うとどの海域?」

ドレイク「ん?

えーと、たしか……

ばみゅーだ? とらいあんぐる? みたいな?」

ロマニ「——なんですと?」

(中略)

ドレイク「あー、こりゃ当たりだ。

典型的な宝の部屋。

このあたりを住みかにした海賊の倉庫だったんだろ。

今でも宝が残ってる。

んで、もちろん——」

マシュ「門番も残っている、という事ですね。

ドレイク船長、これは倒してもいいものですか?」

ドレイク「ああ、倒したらお宝が吹っ飛ぶ、なんて罠もなさそうだ。

景気よく倒しちまおう!」

マシュ「了解しました。

マスター、豪快に蹴散らしましょう!」

(戦闘後)

ドレイク「門番はこれで打ち止めかい?

じゃあ念願のお宝をおがませて——」

ティーチ「おお、まさかのBBA発見伝!

あいかわらず無意味に巨乳デカップですな、デュフフ!」

ティーチ「おお、しかし隣のカワイコちゃんはストライクですぞ!

このような場所で運命のキミに出会えるなんて——

やっぱり拙者、女神に愛され系ボーイなんですなぁ!」

マシュ「先輩。

いえ、マスター・藤丸。

すぐに命令を。

あの敵性単細胞を焼き尽くす許可を。」

ドレイク「なんだいアレ。

ねえなんだいアレ!?

あんな気色の悪い生き物、アタシ見たコトないよ!?」

ティーチ「デュフドゥフフフ。

まーたBBAは照れちゃって、このー!

しかしキミたちが驚くのも無理はない。

なにしろこの私はただのティーチではないのです。

この海域特有の時空スクランブルによって呼びだされた愛の狩人の幻影、そのコピー。

いつもの二倍の力と二倍の力、そして二倍の力を与えられた、スーパーサーヴァントなのですからな!」

ロマニ「つまり二倍の力しかないってコトだね。」

ティーチ「ムホホ、辛辣な言葉が痛い!

キモヂイ゛イ゛!

さあ行きますぞBBA!

今度こそそのカップ、いただかせていただきます!」

ドレイク「カップ!?

アタシ杯なんて持ってないんですけど!?」

マシュ「船長、アレの言葉に耳を傾けてはいけません!

喰らわせるのは攻撃だけで十分です!」

(戦闘後)

ティーチ「またしても……敗北とは……

でも仕方ないよね、だって拙者亡霊だから……」

ドレイク「なんだったんだ、いったい……

——よし、忘れた。

あの手のバカは忘れるにかぎる。

それよりお宝、お宝っと……

へええ、こいつは質がいい!

鉱石、宝石、骨董品!

換金しやすく値崩れしないものばかりだ!

ほら、アンタも見繕いなよ藤丸!

一緒にゴージャスな空気にひたろうじゃないか!」

「……ひ、ひとつだけでいいですよ?」

ドレイク「さて、めぼしいものは回収したね。

そろそろ戻ろうか。」

マシュ「——?

船長、まだ骨董品が残っていますよ?」

ドレイク「それはいいよ、こっちも少人数だし、欲をかいてもつまらない。

ああ、でも一つ仕事を忘れてた。

………………よし、これでいい。」

ロマニ「宝箱の内側に傷付けてる……?

ドレイク船長、今のは何を?」

ドレイク「黄金の鹿を書いたのさ。

アタシがお先にいただいたってサインだね。

後でここにきた間抜けはこのサインを見て、“チクショウ、ゴールデンハインドめ!”と悔しがる。

そうしてアタシの悪名はコツコツと広まるって寸法さ。」

マシュ「鹿……黄金の、鹿……?」

ドレイク「さあ、行くよ藤丸。

さっさと陸に戻って宴会としゃれこもう!」

ロマニ「う、うん、船長がそういうならそうなんだろう。

ほら、ボクらも行こう藤丸君。

たしかに長居は禁物だ。

いつ次の海賊がやってくるかわからない。

今回は気持ちよく、船長のおこぼれにあずかろうじゃないか。」

マシュ「はい。

早くバーに行って、ドレイク船長の歌を聴くとしましょう。」