人間である以上、その憎悪は止めようがない。…ただ、逆に考えるとだ。あの二人ならいけるかもだぜ?

幕間の物語(男性鯖)

クー・プロト「悪い、やっぱダメだったわ。」

「そっか……」

クー・プロト「狼なら魔獣でも従わせる自信があったけどな、アイツはそういう類いのものじゃねえ。

ありゃあそもそも、根本の部分で人間を憎んでいる。

英雄だろうが反英雄だろうが、人間であるから変わりはないんじゃないか?」

マシュ「そうですか……。

へシアンさんとロボさんが召喚されて、それなりの月日が経ちますが……。」

クー・プロト「時間は問題じゃねえんだろうな。

人間である以上、その憎悪は止めようがない。

……ただ、逆に考えるとだ。

あの二人ならいけるかもだぜ?」

マシュ「あの二人……?」

???「あらあら。

相変わらず暗い洞窟に籠もりきりなのね。

その在り方は、陰気で勝ち気な魔女のようだわ!」

ナーサリー「こんにちは、悪い悪い狼さん。

わたしはナーサリー・ライム。

ありがとう、気付いてくれたのね。

わたしは人形ひとがただけど、底の底では人間じゃない、ただの夢の欠片なの。

あなたの厭う人間らしさが、最初から欠如しているのね。

どう? わたしは合格かしら?」

へシアンロボ「…………。」

???「やれやれ。

ナーサリー・ライム、先走らないで欲しい。」

エルキドゥ「マスターに念のため、君の護衛を任されていたんだから。」

ナーサリー「心配性ね、エルキドゥ。

確かにあなたより頑丈ではないんだけど、わたしもサーヴァントなんだから。」

エルキドゥ「ああ。

とはいえ、マスターのお願いはお願いだ。

僕は泥だけど、君は本だろう?

噛みつかれたら、肉体ページが読めなくなる。」

ナーサリー「まあまあ大変!

砕いてクラッシュ切り刻まれてスラッシュ洗い流されるウォッシュなんて!

けれど、大丈夫よ。

ねえ、狼王さん?」

へシアンロボ「…………。」

ナーサリー「あら、そっぽを向かれちゃった。

悲しいわ、悲しいわ、悲しいわ!」

エルキドゥ「——よし、本題に入ろうか。

君は、マスターに何か不満があるかい?」

ナーサリー「気にしなくてもいいのよ。

不満がなければ、それで話はおしまいね!

あったとしても、マスターを殺さなければそれでいいわ!」

エルキドゥ「……まあ、そうなるね。

マスターは君を疎んでいる訳でもなく、まして憎んでいる訳でもない。

ただ、君が召喚に応じてくれた理由がわからない。

彼は君に、無理をさせていないか。

それが不安なのさ。」

へシアンロボ「…………。」

ナーサリー「あら?

あら、あら、あら?

どうなさったの、微睡み谷の首無し騎士デュラハンさん!」

エルキドゥ「なるほど。

新宿の記録によれば、確かに君にも自意識があったか。

では、君に問おう。

ロボは何を望んでいるんだい?」