「…つ、強い、です。どうして人間のはずのネロさんが、こんな。」「この魔力量…何なんだ? 皇帝ネロに、魔術的な異変が起こっている…?」

幕間の物語(女性鯖)

ネロ「…………?」

マリー「(にこにこ)」

マリー「(にこにこ)」

ネロ「貴殿、うむ。

もしや異国の王族か?

余ほどではないがなかなかの王気オーラを感じるぞ。

我が玉座の前に姿を見せるからには、そういうことなのだろうな。

うむ、拝謁を許そう。

しかし、いずこの王族だ?

謁見の予定をセネカは言っていなかったが……」

マリー「はじめまして、皇帝陛下。

わたし、マリーです。」

ネロ「うむ。

皇帝ネロ・クラウディウスである。」

マシュ「(ああっ、ネロさんがちょうどいてしまいました!)」

ロマニ「(白百合の王妃マリーと薔薇の皇帝ネロ、ああ、絵になるなあ!

画像記録しておいてマシュ!)」

マシュ「(そ、それどころではないですっ)」

マリー「あの、お願いがあるのですけれど、よろしいです?」

ネロ「マリーというのはいずこの王族の姫だったか……。

ん? 余に頼み事とな。なんだ?」

マリー「その玉座に——

古代ローマ皇帝の玉座に、一度、わたしも座ってみたいのです♪」

フォウ「フォウ♪」

ネロ「な——

こ、この玉座が欲しい、とな?

それはつまり——

皇帝の座を望むということか!?」

マリー「?」

ネロ「いずこの姫かは知らぬが、なるほど見事に正々堂々とした叛逆であるな!

良いだろう!

ここは余が度量を見せるべき場面と心得たぞ!

許す、剣を持て!

真に欲するのであれば奪い取ってみせよ!

余も神祖ロムルスより続くローマを統べる者、簒奪者には、自らの力を以て皇帝の威を示すまで!」

マシュ「ま、待ってくださいネロさん——

あの、わたしたちは戦いに来た訳では!

(それに、ネロさんは正真正銘のこの時代の人間・・

英霊と戦って無事でいる訳もありませんっ)」

ネロ「む? 貴殿たち——

どこかで会ったか?」

ロマニ「あれ——

ああ、そうか、時代の修正が進んで、ボクたちのことは忘れてしまったのかな。」

ネロ「いや、名前だけはわかるぞ。

マシュと、藤丸だったか?」

ロマニ「あれ?

覚えていたり忘れてたり?

これは、明日には思い出してたりするのかも?」

ネロ「マリーの供の者か。

良い、貴殿たちも来るがいい!

不思議と、今朝から頭の痛みも消えている!

万全の余に敵う者などいるものか!」

マシュ「待って——

え、あれ……これは……?」

「どうしたのマシュ?」

マシュ「ネロさんから高い魔力を感じます!

生前の彼女は、魔術師ではなかったはずなのに!」

ロマニ「あ、あれ、こっちも感知したよ!

何だこれ、サーヴァント級の魔力反応だよ!?

どういうことだ!?」

マリー「ええと? はい?

なんです??」

ロマニ「ああっ、マリーさま事態がおわかりでない!

実はですね、これから皇帝ネロとの決闘なのです!」

マリー「まあ、そうなのですか——

では、がんばってくださいね。藤丸。」

マシュ「えっ、丸投げですか!?」

ネロ「さあゆくぞ!

万雷の喝采を此処に!」

マシュ「ああっ、もう止められません!

戦闘開始です——!」

(戦闘後)

マシュ「……つ、強い、です。

どうして人間のはずのネロさんが、こんな。」

ロマニ「この魔力量……何なんだ?

皇帝ネロに、魔術的な異変が起こっている……?」

ネロ「今日の余はすこぶる調子が良い!

これならば、ローマの版図を明日にも広げられるな!

しかしマリーとやら。

玉座をくれてやる訳にはいかんが、見事であった。

なによりその華やかさがよい。

ローマには希有な清楚さだ。

その美しさを摘み取るのは野暮というもの。

後でこっそり玉座にちょこんと座るがよい。

そして今宵は宴を催す故、楽しんでいくがよい!」

マリー「光栄ですわ、皇帝陛下。

ね、フォウ?」

フォウ「フォーウ、フォウ♪」

マシュ「フォウさんがあんなに懐いて……。

と、ともかく、どちらも命を落とさず何よりでした。」

「よーし、今夜は食べるぞー!」

マシュ「魔力消費、激しかったですからね。

了解です。

先輩にはたくさん食べていただきます。」

ロマニ「いいなあ……いいなあ、宴……。

ボクはここから様子を覗うだけなのにぃ……」

マリー「ふふ。

ちゃんとお土産を持って帰りますから、哀しまないでくださいな、ドクター。」

ロマニ「マリー殿下……!

おお、ヴィヴ・ラ・フランス!」

マリー「ヴィヴ・ラ・フランス♪」

フォウ「フォウ、フォフォーウ♪」

ロマニ「ヴィヴ・ラ・フラーンス!!

マリーさまー!!」

ネロ「む? なんだ?

よくわからんが余も混ざるぞ!

ヴィヴ・ラ・ローマ!」

フォウ「フォウ、フォフォーウ♪」