「ヴィヴ・ラ・フランス♪」「フォウ、フォフォーウ♪」「ヴィヴ・ラ・フラーンス!! マリーちゃーん!!」

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「大切な話があるからマリーさんをカルデアに召喚して欲しい——

とドクターがおっしゃった時には、何か、特異点の修正に関する事柄なのかと思ったのですが……。

まさか、大切な話というのが『ファンです』と伝えるということだったとは、思いもしませんでした。

ですが……。」

マリー「さん、はい♪

ヴィヴ・ラ・フランス♪」

マシュ「とても楽しそうなので、しばらく放っておくことにします。」

マリー「ヴィヴ・ラ・フランス♪」

フォウ「フォウ、フォフォーウ♪」

ロマニ「ヴィヴ・ラ・フラーンス!!

マリーちゃーん!!」

マリー「よーっし、盛り上がってきたわね♪

でもちょっとだけ物足りないのは、人数かしら。

ねえ、ドクター。

もっと人が沢山いて賑やかな時代には行けないの?」

ロマニ「行けますとも!

第二の特異点こと修正中のローマあたりでしたら、敵性サーヴァントもいないでしょうし、安全に、マリー殿下をご案内できますともー!」

マシュ「えっ。

せ、先輩、ドクターがあんなことを——」

「マリーちゃーん!」

マシュ「先輩??」

フォウ「フォーウ!!」

ロマニ「よーし!

それじゃあ張り切ってレイシフト準備しちゃおうかな〜!」

マリー「ああ、とってもいいところね——

ここが古代ローマ帝国、以後のあらゆる欧州王家が夢見た繁栄の大帝国。

建物も立派だし、行き交う人もたくさんね!

それに何より、ええ、ええ、人々の笑顔!

ここはとってもいいところね。

連れてきてくれてありがとう、ドクター♪」

ロマニ「いえいえ、マリー殿下のためならばっ。

しかし一点だけ誤算が……。

レイシフト処理を行うのにはオペレーターが必要、つまりそれはボク、つまりボクはご同行できない……。

……ロマニ・アーキマン、一生の不覚っ。」

フォウ「フォウ、フォウフォウ♪」

マシュ「連合による戦乱も幕を引いて、活気に満ちていますね。

良かった——」

「ネロに挨拶は……しないほうがいい?」

マシュ「はい。

修正されつつあるローマですから、ネロさんにはわたしたちの記憶がないかも知れません。」

マリー「あら?」

フォウ「フォウ?」

マリー「あら、あら?

むこうにとっても素敵なお城があるわ。

わたしの時代のそれとは違うのね。

ええ、街並みもそうだけれど、お城だってそう。

中がどんな風なのか見てみたいわ。

ふふ、行ってみましょうか。」

フォウ「フォーウ♪」

マリー「ふふ。ほらおいでフォウ。

一緒にお城を見学してしまいましょう♪」

マシュ「えっ。

……あっ、あっ、先輩、マリーさんがどんどん進んで行ってしまいます。追いましょう!」

マリー「ふうん、こんな風なのね。

華美なようで質実剛健というのかしら。

華やかさの中に力強さを感じます。

これは自国の文化への信頼と誇りから来ているのね。」

マシュ「や、やっと追い付きました……。

まさか、難なく城内に上がり込んでしまうなんて。」

「さすがはフランス王妃」

マシュ「はい……。

笑顔ひとつで城の衛兵をやり過ごして……。

高貴の気配、というものなのでしょうか。

城という存在へ上がるのに、とても自然というか。

言葉、表情、仕草ひとつ取っても、彼女のそれは優美に過ぎて、わたしも……。

わたしが衛兵だったとしても、彼女を城へ上げてしまうかも知れません。」

ロマニ「流石はフランス最後の王妃——

ラスト・クイーン……

素晴らしいことだよ……。

願わくば、本物のヴェルサイユ宮殿を歩く彼女を、噴水庭園で微笑む彼女を目にしたかった……。

特異点のいずれかが十八世紀フランスなら、本当に、目にできるんだけどなあ……。

特異点以外の時代には、悲しいかな仕様上の問題でちゃんとレイシフトできないからね。残念。

特異点以外のすべての時代を焼却、なんてされていなければ……うう……。」

マリー「あら?

こっちには何があるのかしら。

もしかして、玉座かしら。

ふふ、古代ローマ皇帝の玉座だなんて、素敵!

おいでなさいな、フォウ。

一緒に覗いてみましょう!」

フォウ「フォウ、フォーウ♪」

マシュ「あっ。」

「また行っちゃった! 追おう、マシュ!」

マシュ「はい、先輩!

後を追います!

ああっ、意外と足が速い!」