「ファウスト! 何てみっともなく無様で滑稽で美しいお姿! 今の貴方は、もう醜くて堪らない!」「黙れ、失敗作。」

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「……あの、マスター。

何か……おかしい気が……。

いえ、すみません。

ともあれ、敵がこちらに悪意を持っているのは確かです。

今はメフィストフェレスさんに、協力しましょう。」

メフィスト「さ、次はこちらに爆弾を設置しましょう。

するとほら、敵が登場!

分かりやすいですねえ!

さあ、今度もまたホムンクルスですか。

相変わらず、あの錬金術師は無芸ですなあ。

ではマスター。

正義のために! 殺しましょう!

ひゃはははは!」

マシュ「錬金術師……?」

(戦闘後)

メフィスト「さて、爆弾設置箇所は残り二つ。

ここは彼にとって大事な大事な右腕でもありますね。

さあ、トドメを刺してやりましょうか!

設置!

そして、エネミーカモン!」

(戦闘後)

マシュ「……ふぅ!

メフィストフェレスさん、これで最後ですね。

……そろそろいいでしょう。

敵は、かつて貴方のマスターだった——。」

メフィスト「そう、その通り!

ゲオルク・ファウスト博士!

私を鋳造つくり、私を育成し、私を恐れたあの男!

この爆弾は彼への手向け。

微睡むように生きて、微睡むように死ぬためのね。

さあ、決戦ですよ!」

メフィスト「来ましたとも、ファウスト!

ああ、ああ。

何てみっともなく無様で滑稽で美しいお姿!

今の貴方は、もう醜くて堪らない!」

ファウスト「黙れ、失敗作。

お前に自意識を創造した私が愚かだった。

あまつさえ、マスターを裏切るなど——!」

メフィスト「だって、あなたつまらないでしょう?」

ファウスト「貴様……!」

メフィスト「ええ、だってつまらない!

だってあなたはあまりに当たり前の魔術師だった!

当たり前のように他者を犠牲にして、その癖、まったく何の結果も出しはしない!

遠く見果てぬ夢を追っていると見せかけて、実は日常をだらだらと続けているだけ。

ああ、下らない!

何て下らない魔術師!

そんな退屈平凡極まる魔術師を、後世の歴史に残るようにしてあげたのに、どうして私が責められるのです?

メフィストフェレス、分かんないでぇす。」

ファウスト「この……殺してやる!

殺してやるぞ、メフィストフェレス……!!」

メフィスト「ほほう、さあ掛かってきなさい。

さあ、彼とは違う面白おかしいマスターよ!

これが最後の戦いです。

奴に爆弾をブチ込んでやりましょう!」

(戦闘後)

ファウスト「ご……が……!

貴様……この……裏切り者め……!」

メフィスト「いえいえ。

後世の歴史に名を残すという、貴方の悲願、叶えてやったじゃありませんか!

大体私がいなければ、ゲーテもファウスト書きませんでしたしぃ?

ファウストがなければ、あなたも無名のままでしたしぃ?

くひひひひ!

ま、責めるんならゲーテを責めるんですな!

……ぷっ、あっははははははははは!!!」

ファウスト「おのれ、おのれぇぇぇ……!

呪ってやる!

呪ってやるぞ、メフィストフェレスゥ!!」

(消滅する音)

メフィスト「おバカですねえ。

呪ってやるなんて。

この私を呪えば、パワーアップするだけですよ?

さてさて。

という訳で、爆弾をセット致しました。

では、スイッチを押します。

——いやいや、余興に付き合っていただき感謝です。

マスター、貴方が面白おかしい存在である限り——。

私は裏切りませんよ?

多分ね……あっははははは!!!」

(大爆発)

マシュ「おはようございます、マスター。

……どうしました?

汗がびっしょりですけれど。

何か嫌な夢でもご覧になりましたか?」

「なんでもない……」

マシュ「……?

どうしたんでしょうね、フォウさん。」

フォウ「フォウ……?」