ここは——カムラン。カムランの丘だ。ご存じ、天下の逆賊モードレッドが、アーサー王に討たれた場所さ。

幕間の物語(女性鯖)

——幾人斬ったか、覚えてもいない。

——幾人屠ったか、数えてもいない。

ただ、斬って、斬って、斬りまくった。

別に雑兵共に憎しみなんて抱いちゃいない。

だが、それがアーサー王の手勢であるならば、それは王の手足であり指先だ。

ならば、斬る。

一切合切斬って落とす。

——さぁ、どうだ!

偉大なるアーサー王!

貴方の国はこれで終わりだ!

貴方の伝説はこれで終わりだ!

全て——全て!

他ならぬオレが終わらせた!

オレが憎いだろう!

オレが忌まわしいだろう!

怨嗟を寄越せ。憤激を寄越せ。

敵意を! 殺意を向けてみろ!

オレを憎め!

オレを忌め!

オレを——

見れくれよ、父上……!

「……昨日の夢と随分違うのですが?」

モードレッド「ハッ、本当に来やがったな、この物好きめ!」

「ここはどこ?」

モードレッド「残念だが、楽しいおしゃべりは後回しだ、マスター。

——何かが近づいてきやがる。

こいつらは——。

へっ、そういうことかよ。

どうりで見覚えがあるはずだ。

まったく、昨日に続き悪趣味な夢を見せてくれるな。

——いいぜ、来いよボンクラ共。

円卓の騎士が一人、モードレッドの力、心ゆくまで味わいな!」

(戦闘後)

モードレッド「さて……粗方片付いたか。

相変わらず、数だけは多かったな。

ん? 何だよマスター。」

「ところで、ここはどこ?」

モードレッド「ああ……

そうか、まだ言ってなかったな。

ここは——カムラン。

カムランの丘だ。

ご存じ、天下の逆賊モードレッドが、アーサー王に討たれた場所さ。

ハッ、オレの心象風景っていうんなら、これ以上に相応しい場所はねぇわな。

——だから、気合い入れとけよ、マスター。

この夢がオレの生前の記憶を辿ってるんなら、最後までカムランに立っていたヤツが敵だ。

となれば、当然——

……本当に、我が夢ながら悪趣味でしょうがねぇ。

人の夢に出てきてまで、オレを殺したいか?

そんなにも、オレが憎いか?

だとしたら——さすがは夢だな。

まるでなっちゃいねぇ・・・・・・・

父上がそんなにオレを憎んでくれたなら、オレはもっと、別の生き方ができたろうに。

いや……

そう考えるなら、夢は夢なりに気が利いてるってことか。

……いいぜ、なら存分に茶番に付き合ってやる。

さぁ、行くぞアーサー王!

——貴方の国はこれで終わりだ!」

(戦闘後)

モードレッド「——はぁぁぁッ!

初めて——勝ったな。

カムランの丘ここで。

……チッ、なんだよ。こんなもんか。

思ったほど爽快でもないな。」

「モードレッド! 大丈夫?」

モードレッド「ああ、問題ねぇよ。

本物の父上ならまだしも、あんな亡霊みたいな奴に後れなんて取るかよ。」

モードレッド「……あ?

なんだよ、まだ生きてやがったのか。」

アーサー王「——見事だ。モードレッド卿。」

モードレッド「……なんだと?」

アーサー王「さすがは我が息子。

我が跡を継ぐのは、貴公をおいて他にない。

どうか我が王位を継承して欲しい。

貴公こそ、我が後継者に相応しい。」

モードレッド「————。」

(トドメの一撃)

「容赦ない……」

モードレッド「たりめーだ。

さすがは我が息子・・・・・・・・

我が跡を継ぐのは・・・・・・・・貴公をおいて他にない・・・・・・・・・・

ふざけるなよ。

偽物って言ったって限度がある。

——父上! オレに!

そんなこと言うわけないだろうが!」

「自信満々だね……でも、これってモードレッドの夢なんだよね?」

モードレッド「…………!

それ以上言うなマスター!

もし言えば、オレは自分を制御できん……!

……まぁ、とにかくだ。

いいんだよ。オレと父上はそれで。

とりあえず、今のところはな。

そういう関係性もあるってこった。

マスター、気を付けろ!」