どう、私が手塩にかけた小世界は? イマジナリーアース・ソーシャルプラン・ワールド。略してイアソンワールド・ジャパンよ!

幕間の物語(女性鯖)

マシュ「……先輩!! 気が付きましたか?」

「ここはなに? いまはどこ?」

マシュ「良かった、大丈夫みたいですね……。

わたしも気を失って、気が付いたらここに……」

マシュ「メディアさん!?

さっきのは……、いえ、ここは一体どこなのですか?」

メディア「だから、箱庭の中って言ったでしょ。

どう、私が手塩にかけた小世界は?

イマジナリーアース・ソーシャルプラン・ワールド。

略してイアソンワールド・ジャパンよ!

ここでは多種多様なアトラクションを用意しているけど、基本的に、顔がいいだけの男が最後には酷い目にあうよう設定してあるの♡」

マシュ「………………あの、先輩。」

「ネジ曲がった悪意を感じるスタジオ名だね。どうしてここまでこじらせちゃったのかね」

マシュ「メディアさん。

アトラクションの説明より、先輩とわたしがどうしてここにいるのかの説明を。」

メディア「あら、まだわからない?

こっちに用意してある来客用の素体があるのだけど、そこにあなたたちの意識をシフトさせたのよ。

レイシフトの意識だけ版、と思いなさい。」

マシュ「意識だけですか……、って、それ大変なことじゃないですか!?」

メディア「大丈夫よ、この世界の管理者を倒せば戻れるように設定したから。

あ、もちろんチケット代金はいらないわ。

今回は私からの依頼だし、無料にしてあげます。」

マシュ「……はあ。

これは諦めてメディアさんの依頼を受けるしかありませんね。

——!

先輩、前方から剣を持った何者かがやってきます!」

メディア「あれは一般兵士レベル10、イアソンハンターね。

リア充を見ると問答無用で襲ってくる設定なの。

他にも恋人、ないし友人と二人連れの人間を見ると暴走するイアソンキラー、二十歳以下の女性を見ると勝負を挑んでくるイアソンエース、自意識過剰が極まって、まわりすべてを壊さないと気が済まないネイキッドイアソン等がいるわ。」

マシュ「メディアさん、張り切りすぎです!」

メディア「それと、ここで死ぬと元の肉体には戻れるけど、多少の傷みは連動するから気をつけなさい。

死ぬようなダメージを負っちゃうと、目が覚めた時に死ぬほど痛い目にあうわよ?」

マシュ「なんて理不尽……、マスター、とにかく迎撃します!!」

(戦闘後)

マシュ「……ふう。

なんとか倒しましたが、兵士というより完全に怪物でした……。」

メディア「変ね……、私が作った人形が変質してる?

……なんの影響かしら?」

メディア「うそ、こんなの作った覚えはないわよ!?

いいえ、それよりこの細かさ、可動部位の滑らかさ——

私より数段上の出来映えなんて……!

こ、こんな屈辱は久しぶりだわ! 

くやしいっ!」

「キャスターからモデラーに転職したら?」

マシュ「まったく同感ですが、今は戦闘に専念しましょう!

あの敵は強敵です、マスター!」

(戦闘後)

マシュ「ふぅ……、なんとか撃退しましたが大元を絶たないと、きりがないみたいですね。」

メディア「……その心配は無用みたいね。

来たわよ、大元が……

って、そんな……なによ、これ!?」

人形の姫君「——私の夢に土足で入り込んでくるなんて無礼な人間達ね。」

マシュ「あれは……、メディアさんの影!?

……にしてはすこし小さいでしょうか?」

人形の姫君「——さあ、私のかわいい人形たち夢の世界を壊す害虫たちを駆除しなさい。」

マシュ「あの……、これって……。

メディアさんの……?」

「メディアさんの箱庭って、こういう……」

メディア「ち、違いますっ!

あれはただの人形、私とは無関係よ! 絶対!

だいたい何よ、姫君って。

お姫様になりたい、なんて、思春期の子供じゃあるまいし……

ね、わかるでしょう藤丸君?

私、あそこまで困った女ではないわよね?」

「ああ……うん……人形がお友達……」

メディア「いやああああああ!?

そんな目で私を見ないでぇええええ!!?」

(戦闘後)

メディア「終わった……何もかも終わった……。」

人形の姫君「——おのれ、いたいけなプリンセスである私をよってたかって害するとは……

乙女の花園をなんだと思っているのかしら可愛いプリンセスを殺して平気なの?」

人形の姫君「キャ〜〜〜〜〜!?

プリンセス殺し〜〜〜〜!?(ぱたり)」

マシュ「終わった……、みたいですね。」

「何もかも、ね……」

メディア「何もなかった!!

ここには何もなかったわ!!

みんな何も見なかった!!

いいわね!?

藤丸君、わかったわね!?」

「そういう趣味もアリだと思いますYO」

メディア「……なによ、いけないの!?

お姫様を夢見ちゃいけないの!?

女の子はいくつになってもお姫様なのよ!?

いいじゃないこのくらい!!

なに? なんなの!?

そうよ!!

私は人形が友達の寂しい女なのよ!!

殺せー!!

いっそ殺してちょうだーい!!」

マシュ「いや……、メディアさんにもそのうちきっといい人が見つかりますよ。」

メディア「同情は結構よ!

見てなさい、いつか必ず、私も幸せになってやるんですからね〜〜〜っっ!!!!」