後にも先にも、王を名乗っていいのは——我らが騎士王だけだ。そして王に叛逆できるのは、このオレだけなのさ!

幕間の物語(女性鯖)

???「重ねて問おう。

汝、何者であるかを開帳せよ。」

モードレッド「……チッ。

円卓の騎士、モードレッド。

それで満足か?」

???「——知識は有している。

汝は王に対する反逆者。

ならば、王たる余には明白なる敵対者だ。

汝を滅ぼそう。

そしてまた、新しい国家を作り上げるのだ。」

モードレッド「ああ、はいはい。

要するに、ブッ殺されてえってことだな。

お前が王を名乗るなら、オレはそれを拒絶する。

後にも先にも、王を名乗っていいのは——

我らが騎士王だけだ。

そして王に叛逆できるのは、このオレだけなのさ!

さあ、掛かってこい……このボケナス!」

(戦闘後)

モードレッド「よし、勝った!」

マシュ「今のシャドウサーヴァントは……

名も無き王のようですね。

歴史に名を刻むほどではなく、武勇も確かではない。

ただ、王であるという自我によって彷徨っていた亡霊というところでしょうか。」

モードレッド「ったく。

それのどこが王だっつーの。

自称して王になれる訳じゃねえってのに。

……ま、いいか。

幽霊を斬りまくったせいで、コツも掴めたし。」

ロマニ「うん。

生体反応は完全に消失した。

これで特異点として顕現することもないだろう。

帰還してくれても問題ないよ。」

モードレッド「じゃ、帰ろうぜ。マスター。」

(帰還後)

モードレッド「オレだ、ちょっといいか?

悪ィ、ちっと勝手に喋るから。

そっちは適当に答えてくれ。

……マスターさあ。

オレが王になれると思うか?」

「分からない」

モードレッド「……ま、そうだよな。

オレはオレ自身が王として相応しいと思っていた。

だが——

アーサー王は、父上はそれを拒絶した。

『貴公には、王としての器がないからだ』とな。

そうして死んだオレは、それが認められなかった。

アーサー王はオレを憎んでいるのだと。

姉であるモルガンの手で孕まされた自分を、この上なく憎んでいるんだろうと——。

ま、そんなことを思っていた訳さ。

だが、その後……

本当に様々な出来事が目まぐるしく起きて、オレは王になろうとするのを諦めた。

いいか、マスター。

古来から王ってのは、自分勝手なものってのが当たり前だった。

そいつらは欲しいものがあって、王になった。

財宝、土地、権力、あるいは誇り。

そして他人を巻き込み、夢を囁き、夢に向かって邁進する——。

オレの王は、そういうものじゃなかった。

多くの人が笑うために、その身命を捧げたんだ。

……オレは、どんな王よりも騎士王の志を尊いと思うし、正しいと思う。

だからそのつまり、魔術王・・・なんて名乗るような連中に負けやしねえ。

絶対に。

絶対に——だ。

……おい、この話を触れ回るなよ?

恥ずかしい話だ、円卓の騎士が他にいるときは絶対に話題に出すなよ?

いいか、喋るなよ!

絶対に喋るなよ!」

フォウ「モキュキュ……。」

「フォウが楽しそう」

フォウ「フォウ!」