この大地は痩せていた。富むことができず、戦乱に荒れ果てていた。この地の民は…彼らは騎士王に希望を抱いたのです。

幕間の物語(女性鯖)

ランスロット「……当たり前の話ですが、私が居た頃のブリテンとはまったく異なりますね。」

「一千年以上経ってるだろうからね」

ランスロット「人類の営みは、あの痩せた大地にこのような建物を建てるまでに至ったのですね。

理解してはいますが、感慨深いものです。

……そう。

この大地は痩せていた。

富むことができず、戦乱に荒れ果てていた。

この地の民は……

彼らは騎士王に希望を抱いたのです。

伝説の聖剣に選ばれし者なら、必ずや世界を救えるのだと。」

シェイクスピア「とはいえブリテンに待ち受けていた運命は、破滅以外に有り得ませんでした。

せいぜいが世代の交代を緩やかなものにする……程度でしょうか。」

ランスロット「今、振り返ればそうだったのかもしれない。

彼らは『ああ、もうそういうことなのだ』と諦め、緩やかに滅びを受け入れるべきだったのだろう。

だが劇作家。

それは振り返ればこその感想だ。

あの過去いまを生きた民に、騎士に、それが受け入れられるはずがない。」

シェイクスピア「……まあ、その通りですな。

だからこそ、吾輩たちもこうして滅びを食い止めるために戦っているのですから!

いや、吾輩正確にはちょっと見守ってるだけですが。

せいぜい、応援したり執筆したりするだけで!」

ランスロット「……マスター、この劇作家は何とかならないのでしょうか。

これが戦士であれば、剣なり武器を抜かせて一勝負すればスッキリするのですが——」

ランスロット「貴公、サーヴァントとしての本質を忘れるなよ!?」

シェイクスピア「ハハハ、何を仰るハハハ。

通常の聖杯戦争で吾輩が召喚された場合、戦うのはもっぱらマスターなんですぞ。」

「オレ!?」

シェイクスピア「ええ。

吾輩、旗振って応援する係です。」

ランスロット「普通の聖杯戦争に、貴方が巻き込まれなくて本当に良かったです、マスター……。

そして何より、シェイクスピアがサーヴァントではなくて……。

いやしかし、彼は一体どんな聖杯戦争で召喚されるのでしょう?

……新作でも書かせるのでしょうか。」