空中に素材を投げてから包丁一閃とか、やっぱりさ、良くないと思うんだよね…。うん…良くないよね。一から教えてあげようよ。

幕間の物語(男性鯖)

酒呑「あら、まあ。

神さんの鬼が三匹もおったのに——

呆気ないもんやわぁ。

ふふ。

相も変わらず強いんやねぇ、金髪碧眼の小僧。」

金時「……黙れ。

つーかテメエ、何しに来やがった。」

マシュ「待ってください金時さん!

本当に、酒呑童子さんはマスターと金時さんのお手伝いを、ご自分から望んでレイシフトしたんです。

危険でも構わないからできるだけ急いで欲しい、と。

幾ら強靭なサーヴァントといっても、性急なレイシフトには存在の危険が付きまといます。

それなのに、彼女は——」

金時「ンな殊勝なもんかよ。

コイツは鬼だ。

どれだけ人間と似ていても、やる事は別モンだ。」

酒呑「あら、つれないわぁ。

見目でそないに決めつけはるん?」

金時「見目じゃねえ。外っ側じゃねえ。

中身・・で判断してンだよ。」

酒呑「……ふふ。

小僧はちゃあんと中、見てくれはるねぇ……

それで?

此処で死ぬまでやり合うん? 

うちは別にかまへんけど。」

金時「分かってる。

コイツは鬼だが、大将のサーヴァントだ。

何よりこの行軍のトップはオレじゃねえ。

大将、アンタに任せる。

オレは従うぜ。」

「酒呑童子が役に立つ瞬間が来る気がする……」

金時「……マジか、大将もかよ。

こいつはいよいよ頭が痛ぇぜ……

実は、オレっちもそんな気がしたっつーか……

オレだけの気の迷いってワケでもねえのか……」

(近寄る酒呑)

酒呑「なになに?

なーにを、こそこそお話してはるん?

まぜてぇな。うちも、うちも。

なぁ——ますたぁ?」

金時「近ぇ!

オレにも大将にも近付きすぎるんじゃねえ!」

酒呑「ふふ、何やのもう。いけずやなぁ。」

頼光「この母を悲しませるような出来事が、とてもとても宜しくないふしだらな何かが、どこかで……

もしやまた良くない虫が……

マスターや金時を困らせているのでは……」

ブーディカ「はいはい、いいから。いいから。

包丁を持ってる最中によそ見をしなーいの。

色んな国や時代の料理を学びたいって言い出したのはそっちなんだから。

言った以上は、きちんとやる。

いい?

今は、こっちは先生。そっちは生徒。」

頼光「は、はい。

すみません先生。私とした事が……」

エミヤ「もう良いかな?

では、次の工程を移ろう。

とはいえ刃物の扱いにかけては見事と言う他にない。

いささか独特な技法ではあるが、結果としてきちんと切れているからには、まあ。」

ブーディカ「いや、いや。

そこは注意しておこう?

空中に素材を投げてから包丁一閃とか、やっぱりさ、良くないと思うんだよね……

うん……良くないよね。

一から教えてあげようよ。」

エミヤ「まあ、そうだな。

では、包丁の持ち方から——」

(エビフ山の場面へ)

小太郎「…………こう、よくない予感がしました。はい。」

フォウ「フォウフォウ、フォウ。キャウ。」

小太郎「カルデアに戻った後の事は考えたくないですね……

いえ、ただの予感ではあるのですが。」