あらゆる探偵の祖のひとりであり、探偵という概念の結晶、“明かす者”の代表—— キミたちを、新たなる謎と真実へと導くモノだ。

幕間の物語(男性鯖)

ホームズ「やあ、こんにちは諸君。

私はシャーロック・ホームズ。

世界最高の探偵にして唯一の顧問探偵。

あらゆる探偵の祖のひとりであり、探偵という概念の結晶、“明かす者”の代表——

キミたちを、新たなる謎と真実へと導くモノだ。

ある事情によってサーヴァントとして現界した私は、ひとまずカルデアに腰を落ち着けている。

名探偵としての性能を存分に発揮している……

とは一概に言えまいが、私は相も変わらず私のままだ。

座る椅子が、ベーカー街221Bの自室にあるソレからカルデアの多機能ソファへと変わってしまったがね?

…………などと、言ってはみたものの。

諸君の中には私とは初対面だという者もいるだろうし、とっくに知っているという者もいるだろう。

前者である場合には、そうだね、これから見るモノは未来の記憶とでも考えたまえ。

あるいは夢だと思っても構わないが、残念ながら私は夢に介入する能力などは持ち合わせず、つまり、これは、夢ではない。

さて。

では、始めるとしよう。

諸君は……

シャーロック・ホームズを主人公とする名作の呼び声高い探偵推理小説を読んだ事はあるかな?

19世紀末から20世紀初頭の英国を舞台として数多の事件を解決する探偵シャーロック・ホームズの物語。

映像化される事も多く、翻案される例も多い。

少なくとも、どこかで名前くらいは聞いているはずだ。

……とすれば諸君は、サーヴァントとして現界したホームズを見て、こう思わなかっただろうか。

——シャーロック・ホームズは実在の人物だったのか?

——架空の人物ではないのか?

ああ、もっともな疑問だ。

この私が、サー・アーサー・コナン・ドイルの綴った探偵小説の登場人物そのものであるのか、はたまた名探偵ホームズは実在の人物であり、かの小説は是をモデルとして綴られたものであった……。

……すなわち、ワトソンによる伝記を翻案したモノがサー・コナン・ドイルの小説であったのか。

諸君も大いに疑問とするところだろう。

私も、いつかソレには言及せねばと思っていたよ。

ゆえに今回はそう、人理の焼却や再編といった話ではなく。

私の話をしよう。」