聖杯を基軸とした英霊召喚であれば、ルーラーとして召喚される英霊は聖人に限られるけれど、カルデア召喚式はその限りではない…

幕間の物語(男性鯖)

マシュ「戦闘終了です。

周囲の敵性反応、すべて消滅しているようですね。

お疲れさまでした、先輩。

……先輩?」

「ホームズが素手で、戦ってた!?」

マシュ「そういえば……!

以前は確か、霊基に問題があるというお話で戦闘時のミスターは特殊な外装を纏っていたはずです。

ですが今は……

確かに普段通りの姿のまま、戦闘されていました。

しかも素手です!

あれはもしや、サー・コナン・ドイルの小説の中で、ミスター・ホームズが駆使されていた謎の武術——」

「いったいどんな武術なの……?」

ホームズ「いや、久しぶりにバリツを使うとなかなかに爽快だ。

ん?

どうしたのかねミス・キリエライト。

マスター・・・・もそんな顔をして。

日本出身であればバリツは親しみ深いのでは?」

「えっバリツ知らない」

ホームズ「ふむ。言いそびれていたが——

私は遂に正式にカルデアのサーヴァントとなって、キミと契約を結んだのさ。

昨夜遅くの事だ。

既に縁は結ばれていた訳だから、時間の問題ではあったのだが……

後はまあ色々と事情や変化・・・・・があってね。」

「そういえばクラス……ル、ルーラーって表示はミス……?」

ホームズ「前にキャスターと言ったね、うん。あれは嘘だ。」

マシュ「嘘……ですか……?

ミ、ミスター・ホームズ……それはそのええと……。」

ホームズ「いやすまない。つい、ね。

ここは流石に冗談はやめて正直に言っておこう。

正式にカルデアのサーヴァントとなった際、私の霊基は変化したのさ。

自分でも驚く程度に著しくね。

かつての私は間違いなくキャスターであったが、今の私はルーラー・シャーロック・ホームズという訳だ。」

「ルーラーになってた!」

マシュ「ルーラー・シャーロック・ホームズ。

なるほど、そうなんですね——

名探偵として難事件を解決してきたホームズさんは、ある意味、調停者や裁定者と言えるのかもしれません。

いえ、ある意味とか、などと曖昧でした!

十分に有り得る話だと思います!

以前、ジャンヌさんやマルタさん、天草四郎さんからはこんな風にお聞きしました。

聖杯を基軸とした英霊召喚であれば、ルーラーとして召喚される英霊は聖人に限られるけれど、カルデア召喚式はその限りではない……と。」

ホームズ「実に奇妙な事態になってしまったものだよ。

探偵は真実を明らかにするものであり、見つける者だ。

裁定を下すのは判事なり陪審なりの仕事だろうに、やれやれ。」