「なに…? 妨害、しないのか。エジソン。」「養うべき社員も会社も此処にはない。ならば一科学者としてのみ私は在るのだから、フン。」

幕間の物語(男性鯖)

(おろおろする紫式部)

紫式部「……………………あの、皆様。

なにやら凄まじき轟音が響きましたので、慌てて裏の書庫から駆けつけてきたのですが……

い、一体これはどういうことなのでしょう?

物言わぬ鋼の人形さんたちがそこかしこに転がっていて……

更には、ニコラ・テスラ様とエジソン様のお二方が、ぐったりと図書館の床に伏しているというのは……?」

テスラ「ぜ、ぜえ、はあ。

も、もう動けん。

魔力も底をついた……」

エレナ「お騒がせしてしまってごめんなさい、紫式部さん。

この子たちが大暴れしてしまったの。

なんとか図書館には被害が出ないようにしたと思うのだけど、もし何かあったら——

ふたりとあたしに請求して頂戴ね。」

紫式部「は、はあ。

いえその、ご心配なく。

図書館には特に損害はありません。

それよりも、そこのお二方は大丈夫なのですか?」

エレナ「いいのいいの。大丈夫!

……考えてみれば、完全に真正面から激突したことってカルデアではそんなに回数なかったのよね。

いろいろ溜まってるものもあったでしょうから、このあたりで吐き出させておけば、ね。

むこう半年くらいは大丈夫なはず!」

紫式部「そういうものですか——」

「そういうものなんだね……」

エレナ「あたしはよくわからないんだけど、男の子——

ううん、この子たちはそうみたいね。」

(すっくと立ち上がるテスラ)

テスラ「…………まったくの無傷。

いや、レディの皆さまにはご迷惑をお掛けした。

紳士としては恥入るばかり。

この獅子頭は私の方で檻もといシミュレーターにでもたたき込んでおくので、ご心配なく。」

(すっくと立ち上がるエジソン)

エジソン「同じセリフを貴様に返そう、スーツマッチョ。」

テスラ「全身タイツマッチョ、生きていたか。」

エジソン「ああ生きていたとも。

……………………論文を見るまでは座へも戻れんわ。」

テスラ「ん。何だと?」

エジソン「真・世界ワールドシステムがどうのと言っていただろうが。

それは知らん。

未発表だな。そうだろう。

なら、論文形式での発表を見るまではあれこれ断言するのは控えてやろうと言っているのだ。」

テスラ「なに……?

妨害、しないのか。エジソン。」

エジソン「養うべき社員も会社も此処にはない。

ならば一科学者としてのみ私は在るのだから、フン。

当然、社長としてではなく、一科学者としてのみ貴様とぶつかってやる。」

テスラ「…………。」

「二人とも——」

テスラ「…………………………………………ほんとかぁ?」

(殴り合う音)

紫式部「あ、あ、あ、あの……

おやめください、おやめください!」

エレナ「あははははは。はぁ。

んもー!!

ふたりとも、いいかげんにしなさーい!」